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ストレッチポールは効果なし?実は、使い方を知ればすごいやつなんです
ストレッチポールを使ってみたが、いまいち効果がわからない
これから使ってみたいが、本当に効果はあるの?
そういった方向けに、ストレッチポールが身体の不調改善に有効な理由を解説していきます!
より効果的な使い方についても、何パターンか御用意しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読んで実践・継続すれば、身体の変化を感じるはずです。
【ストレッチポールと組み合わせて抜群の効果】身体が硬い人必見!動的ストレッチマシンによるトレーニング方法はこちら
目次
ストレッチポールは使い方次第で効果あり
結論から言うと、ストレッチポールは身体のケアにとても効果的です。
縮んで(収縮)凝り固まってしまい緩みにくい状態の筋肉は、血流が悪く代謝もうまくいかないですし、身体の連動が制限され余計な動作が入ってしまう所謂「固い動き」の原因にもなってしまいます。
ストレッチポールはこの『凝り固まった筋肉(及び筋膜)』を緩めてあげることが出来るんです!
このように凝り固まった筋肉は、主に以下二つの方法で緩ませます。
①伸ばしてほぐす方法
②圧迫してほぐす方法
①はいわゆるストレッチで、②はマッサージなどが該当します。
実はストレッチポールは「伸ばす」「圧迫する」の両方が可能な、万能トレーニング器具なのです。
ストレッチポールの効果に言及したもの
動脈のスティフネス(硬化)を低下させる
「健康な成人男性及び女性を対象に、フォームローラー(ストレッチポール)を用いた運動が動脈のスティフネスと血管内皮機能に及ぼす影響を調べたところ、動脈スティフネスを低下させ、血管内皮機能を向上させることが示唆された」
(日本体育大学 岡本孝信 2014)
筋肉痛からの回復を促進させる
健康で、よく運動する男性8名(年齢22.1±2.5歳、身長177.0±7.5㎝、体重88.4±11.4kg)を被験者とし、バーベルスクワット(負荷:60%1RM)を10回10セット行った。
※その他条件は元論文を参照ください。
その後、フォームローラー(ストレッチポール)を用いて筋肉の停止側に体重を乗せ
①実施直後
②24時間後
③48時間後
の計3回ローリングを実施。
速さ: 50往復/分
部位別実施時間: 45秒×1セット
レストイン実施時間: 20分
結果、以下のような効果があった
・圧痛の軽減(圧痛計を大腿四頭筋に押し当て、痛みを感じたら被験者が申告。痛みを感じた最初のポイントを閾値とした)
・パワー低下防止(立ち幅跳び)
・スプリントタイム低下防止(ウォームアップ後の30mスプリント)
・筋持久力低下防止(負荷:70%1RM 、バーベルスクワットの最大反復回数)
(Foam Rolling for Delayed-Onset Muscle Soreness and Recovery of Dynamic Performance Measures
Gregory E. P. Pearcey, David J. Bradbury-Squires, Jon-Erik Kawamoto, Eric J. Drinkwater, David G. Behm, Duane C. Button
J Athl Train. 2015 Jan; 50(1): 5–13.
doi: 10.4085/1062-6050-50.1.01)
ダイエット効果は?
巷では、ストレッチポールでダイエット!みたいな発信も見かけますが、当然、使い方によります。
ただ、転がっているだけでは脂肪燃焼効果はそれほど高いとは言えないのです。
ストレッチポールを使って身体を整えることで、より良い姿勢でトレーニングができ、ダイエット効果を高められたりする可能性はあります。
ダイエットに関して言えば、結局は食事のコントロールができるかどうかが重要です。
せっかくストレッチポールを使って身体を整えて、良いトレーニングをしたとしても、いつも以上に食べてしまえば意味がありません。
ストレッチポールとは
さてさて、ストレッチポールは効果があると分かったところで
使い方の解説に行く前に、ストレッチポールってそもそも何なのかということを簡単に説明します!
世間一般で認知されている「ストレッチポール」という名称ですが、実はこれ、商品名なんです。
正確には「フォームローラー(Form Roller)」といい、自己筋膜リリースを行う目的で用いられているようです。
※株式会社LPNが日本市場向けにフォームローラーを商品化し、「ストレッチポール」を商標登録されています。(↓株式会社LPN様のHP)
ストレッチポールで効果を感じる使い方
それでは、ストレッチポールの使い方を身体の部位別に解説していきます。
これらを一通り、継続して行うことができれば身体がほぐれて気持ちよくなるかもしれません
〜上半身編〜
転がる
①脇腹
脇にストレッチポールを置いて、脇腹から肩のあたりまで転がります。
体重をしっかりと乗せましょう。
②胸部
ストレッチポールを縦にして、胸から乗り体重をかけて転がります。
腕を内旋させて、上腕二頭筋も圧迫してあげましょう。
伸ばす
①胸郭を縦に伸ばす
仰向けになり脊柱に沿ってストレッチポールの上に乗ります。
両手を頭の上で合わせて、リラックスしましょう。
(腰が浮かないよう、お腹に力を入れる)
②バウンドさせる
①と同じ姿勢を作り、腕をバウンドさせます。
※腰を反らないように、お腹に力を入れます。
〜下半身編〜
転がす
①太もも(大腿四頭筋など)
うつ伏せ状態になり、太ももをストレッチポールで圧迫し転がります。
※腰を痛めないようにお気をつけください。
②太もも外側(大腿筋膜張筋など)
身体を横向きにし大腿の外側でストレッチポールに体重を乗せ、転がります。
※人によっては、最初はかなり痛いので体重のかけ方を調整してください。
③太もも裏側(ハムストリングスなど)
ハムストリングス(太ももの裏)でストレッチポールに乗り、転がります。
お尻から、ひざ裏のあたりまで動きましょう。
まとめ
ストレッチポールを利用したセルフコンディショニングは、正しく行うことができれば一般の方からアスリートまで効果を感じやすいです。
1万円程度で購入できるものも多いので、健康な身体を得るためにも購入してみるのも良いでしょう!
腰痛や肩こりなど、身体の不調で整体や病院に行くことが多い方は、この機会にセルフコンディショニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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