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気づきのきっかけをつくる!みつわ整形外科クリニック

 

「気づきのきっかけをつくる」

 

こちらは、みつわ整形外科クリニックが大切にしている言葉です。

 

この言葉の意味は

『対症療法で痛みを取り除いて終わりではなく、痛くなる原因に自分で気づいて自分で治す経験をする』です。

 

クリニックスタッフでとして活動中の理学療法士、石垣先生と吉野先生のお二方にみつわ整形外科の目指すところをお聞きしました。

ちなみに、石垣先生はデイケア部門、吉野先生はスポーツ部門を担当されています。

 

・一般患者

・デイケア利用者

・スポーツ選手

 

これらは一見異なる分野に見えますが、目的も目標も異なる三者にも共通点はあるとのこと。

マシンを活用する中で得られるきづき、共通点とはなんなのでしょうか。

 

※本記事はホグレルスタイルvol.31をWEB版として編集したものです。

 

 

吉野先生が見る、分野別の利用者さんの共通点とは

 

『指導しすぎない

『気づくきっかけは提供する

 

この二つの軸は、一般、デイケア、スポーツと全てに共通しています。

対症療法で痛みをとって終わりにするのではなく、痛くなる原因に自分で気づいてもらい、対応しながら治してもらうことが当院のコンセプトですが、これは生きていく上で大切なことでもあります。

 

なぜなら、良い状態というのは、三者で共通しているからです。

身体の良い状態というのは、アウターマッスルとインナーマッスルのバランスが取れている状態。

 

逆に、痛みがあったり痛みを起こしやすい人はアウターマッスルが硬くなっていたり、過剰に働きやすくなっていたりします。

そうならないためには、身体の中心に近い部分(背骨、肩甲骨、骨盤、股関節など)にあるインナーマッスルが働きやすい環境にすることが大切です。

 

この考え方は、スポーツ選手や高齢者にとっても同じなんですね。

 

 

石垣先生が見る、分野別の利用者さんの共通点とは

 

『身体の良い状態を保つことの大切さは同じ』

 

スポーツ選手は、身体の状態がよくないままパワートレーニングを行えば身体のバランスは余計に崩れてしまい、練習を続けてもケガをしやすいはずです。

これは年配の方も同じなんです。

 

 

・歩くだけでも筋肉がつく人

・歩くだけでは筋肉が落ちてしまう人

 

同じ行動をしているはずなのに、結果が違う。

 

筋力が落ちてしまうのは、そもそも身体をうまく使えていない可能性があります。

身体を整えると力が入りやすいことを本人が実感し気づきを得ると、同じ行動をしても結果が変わってきます。

 

しっかり筋肉をつけましょうと言われることが多いと思うが、身体の状態次第で全然得られるものが違うのです。

 

 

理学療法士が実践しているアプローチ方法

ここからはスポーツ選手、デイケア利用者、一般患者の利用について、石垣先生と吉野先生のお話をまとめたものとなります。

 

吉野先生が考える、スポーツ選手への対応

吉野先生がスポーツ選手と接する中で意識しているのは

『言葉での指導は少なめにする』ということ。

 

なぜかというと、指導を受ける側は一度にたくさんのことを言われると、かえって動きがぎこちなくなる傾向があるから。

それを防ぐためには、以下の手順でスポーツ選手に気づきを得るきっかけを作ります。

 

1.まず見本となる動きを見せる

2.見て、感じたままに動いてみてもらう

 

これは、このマシンを使うときにも大事なことです。

 

>>このマシンでスポーツにつながる気づきを得る

例えば、ディッピングでのトレーニングは野球に必要な動きが多く含まれているので、野球選手にはよく使ってもらいます。

ですが、実際にやらせてみるとなかなか上手にできない選手が多い。

ディッピング/肩甲骨の動きが重要になる。

 

トレーニングで見える悪い癖と、実際のプレー場面での悪い癖は同じように現れるんですね。ホグレルという機械を使うことで、そこで初めて自分の癖に気づいてもらうことにもなります。

 

マシンを実施しながら動きの感覚を掴むことで、それをパフォーマンスに繋げていってもらうのです。

 

>>スポーツの現場でホグレルを使えれば、もっと効果的

現場にホグレルがあれば練習の合間にも利用できるため、他のトレーニングにも良い影響を与えることができると考えています。

私であれば、以下のポイントを意識してマシンを活用します。

 

・トレーニング前後や練習の合間に使用

・最初に使い方を伝えた後は言葉での指導は少なめに意識。

・選手が間違った動きをしていてもまずは自分でどう感じたのかを聞き、なるべく選手自身で修正してもらえるようにサポート。

 

これにより、より効果的な練習になり選手が怪我なくパフォーマンスアップすることにも繋がるはずです。

 

 

石垣先生が考える、デイケア利用者への対応

デイケア利用者は、最初は動くことで精一杯です。

 

そんな時は『見守りながら声かけをする』ことを意識しています。

すると、だんだんと動きながら良い姿勢をとることができるようになります。

 

動きながら他のところにも意識が向けられることは、脳の活性化にも繋がりとても良いこと。

また、動いていくうちに姿勢が崩れることを理解することで気づきとなり、日常生活でも自分で気を付けていただけるようになります。

 

>>デイケアにおける活用

このマシンは長時間運動ができ運動後に気持ちよくなります。

これはトレーニングとしては珍しいことで、辛くなくすっきりするので利用者さんにも人気があります。

 

ちなみに、みつわ整形のデイケアでは以下のように活用しています。

 

・短時間型80分間で、4名の利用者に対してスタッフ2名で対応。

・各機種3分ずつと決めている。

・身体の状態に合わせてだが、ストレッチの意識をメインにする。

・要支援1、2の認定を受けている方々が中心。

 

80歳を超えて方も一人で使用してもらうなど、自分でやる意識を大切にしています。

 

 

石垣先生の考える一般患者へのアプローチ

筋肉が緊張したり不調となる原因は姿勢にあるのか身体の使い方なのかという2つの軸をもとに、以下の3点を頭に入れて動作を見ていきます。

 

・今の姿勢

・患部

・患部以外の状態

 

動きの悪さを感じたところを徒手療法で調整をしてすぐ変化が出るようであれば、セルフで動きを出していくためこのマシンやストレッチに移ってもらいます。

痛みの原因にもよりますが、ほとんどの場合は炎症症状が落ち着いてしまえばすぐに使っていただく流れです。

 

吉野先生の考える一般患者へのアプローチ

誰であっても、基本的に徒手療法や物理療法に依存させることは良くないです。そのため、できるだけ早期から自ら進んで運動をしてもらえるようにと考えています。

 

このマシンはこんなこともできるんだ。という自信につながるツールとも言えます。

もちろん、痛みが強く運動ができない時期は徒手や物理療法が多くなりますが、徐々に痛みが改善されていく中で、運動療法の割合を増やしていくのです。

 

スポーツ、デイケア、一般患者誰であっても共通している方針ですね。

 

 

気づきを得るための最適なツールがホグレル

「このマシンはは気づきをつくる手段の一つ」

これはデイケア担当の石垣先生の言葉です。

 

スポーツ部門を中心に担当されている吉野先生も「このマシンの動きはスポーツ時の動きとリンクするため、スポーツ選手にも使いやすい」とのこと。

 

一般患者、デイケア利用者、スポーツ選手関係なく、気づきを得てもらう。

『ただのストレッチマシン』ではなく、使う人の人生に良い影響を与えるツールとして活用していただいています。

 

みつわ整形外科クリニック、石垣先生、吉野先生、ありがとうございました。